夏は川や海に行く期会も増えてそれに比例して水難事故が増えています。
新型コロナウイルス感染拡大防止の自粛の影響で自宅にこもっていた子供と一緒に人の少ない川や海に泳ぎに言って溺れるという事故が多発しています。
警察庁の公開している最新の資料によると、水難事故の水難者は1400人を超え、死者や行方不明者は700人を上回っています。
この後で紹介する水難事故の統計データから魚釣りにいった人の水難事故数が最多となっており季節を問わず、死なないためには溺れた時の対処方法を習得している必要があります。
@Zakkiの周りにも海や川で命を落とした方が複数います。自分だけは大丈夫と思っていたら考えを改めたほうがいいでしょう。
海の離岸流に流さた@Zakkiの経験では200m以上沖に流され正しい知識があったから助かったものの知識のない状態であればパニック状態になり死んでいたと思います。
皆様や皆様の家族が不幸なことにならないために、ここでは@Zakkiがライフセーバーの資格を取得しており辻堂での3年間の実務経験があるため、溺れた時の対処方法と生き残る方法について詳しく紹介します。
水難事故の現状
これは警察庁が発表しているデータですが表1と表2から水難事故は毎年多くの件数が発生していることが分かります。
その中で水難事故の後、死亡しているケースが多くをしめています。
では死者・行方不明者の発生が多い場所は海と河川がほとんどであることがわかります。
これは人の目が届かないからです。
また、死者・行方不明者が海や川に近づいた目的で多くを占めているのが釣りや魚釣り、水泳(水遊び)中や通っている時にまきこまれたケースです。
釣りや魚釣りの割合が多いところに注目して欲しいのは夏に限らず水難事故に会うことがあるということです。
警視庁が呼びかけている水難事故防止項目
ごく当たり前のことが書かれていますがこのガイドラインに従わずに事故にあっているケースが多いとのことです。
ライフジャケットつけてますか?これは助かるかどうかの分かれ道に十分なりえます。
水難の未然防止対策
水難を未然に防ぐためには、余裕を持った計画を立てるとともに、以下のよう
な点に留意する必要がある。危険箇所の把握
魚とり・釣りでは、転落等のおそれがある場所、水泳や水遊びでは、
水(海)藻が繁茂したり、水温の変化や水流の激しい場所、深みのある
場所等の危険箇所を事前に把握して、近づかない。
また、子供を危険箇所に近づけない。
的確な状況判断
天候不良時、体調が悪いとき、飲酒したときなど、水難のおそれが高い
ときには、釣りや水泳を行わない。ライフジャケットの活用
釣りやボート等で水辺に行くときは、必ずライフジャケットを着用
(体のサイズに合った物を選び、正しく着用)する。遊泳時の安全確保
・掲示板、標識等により危険区域と標示された区域内に入らない。
・遊泳区域を標示する標識、浮き等を移動し、又は損壊しない。
・遊泳区域以外の水域で遊泳しない。
・遊泳中、他人に抱きつくなどの遊泳上危険な行為をしない。
・遊泳に当たっては、水深、水流を考慮し、安全な方法で遊泳する。保護者等の付き添い
子供の水難防止のため、子供一人では水遊び等をさせず、幼児や泳げ
ない学童等には、ライフジャケットを着用させ、その者を保護する責任の
ある者が付き添うなどして、目を離さないようにする。
体は水に浮くことを知る
さて、統計データをみて水難事故が多く発生していることがわかりました。
次に水難事故に合った時のための基礎知識として人間の体は水に浮くことの知識を付けましょう。人間の体は比重の関係から空気を肺に吸い込めば体全体の2%は水の上に浮くという事実です。
科学的な話をしましょう。
水の比重は1.00であるのは皆さんしっていますよね。
理科で習いました。では人の比重はいくつかご存じですか?実は息を吸った時は0.98で水より軽いのです。つまり体の2%は必ず浮くという事になります。
ただ、たったの2%なのでせいぜい出せても鼻と口だけです。たとえば助けを求めて手を上げてしまうと、その手が2%になり鼻と口は水に沈む事になります。
頭を使って浮力を有効に使いましょうということです。
では、どうやって浮いたらいいのか。まず背泳ぎの体制になりますがそのまま泳ぎはしません。浮いているだけです。
この状態を背浮きといいますが息を吸い込むと上で書いた2%分が浮きます。顔が水面から出ていれば、鼻や口で呼吸ができます。
なのでその状態で浮いていれば、とりあえず溺れることはありません。
体は水面に対して水平にする必要があります。足が水中に沈んでしまうと体が水面に対して縦になりますのでその2%の浮力は頭部が使うことになり、鼻と口は水面上にでないので溺れて沈みます。
足が沈まないようにするにはどうしたらいいのかと思いますよね。それにはよい方法があります。
皆さんがいつも履いている靴やサンダル、クロックスは水に浮きます。
なので靴やクロックスを履いていたらそのまま脱いではいけません。
脱いだ瞬間に溺れるフローが始まってしまいます。もし裸足だった場合は軽く足をヒレのように動かすことで浮き続けることができます。
また、靴を履かず水着を着て溺れたときは、両手を広げて頭上に伸ばすと、バランスが取れて浮かびやすくなりますよ。
溺れている子供を助けにいきますか?
さて自分が水中で浮いている時、子供が助けを求めているとしますあなたは助けにいきますか?正解は、自分が子供を助けに行くのは絶対にダメです。
大人であっても溺れる子どもを助けるだけの浮力はありませんし、どれだけあがいてもそれだけの浮力を作ることができません。
なので最善の対策としてすぐに『消防119番』で救助隊を呼ぶまたは浮力があるものを子供が掴まれれるように投げる、ことが大切です。
一番最初に溺れている場所を伝えて下さい。手順を間違える時間を無駄に消費しその間に沈む可能性が十分にあります。
もし119番もできないような状態であれば子供に近づいて背面泳ぎの方法を教えて下さい。または浮いてるものや浮くものを渡して捕まらせることです。絶対に直接近づくことはダメです。
抱きつかれてあなたも、助けようとして子供も一緒に命を落とします。助けようとした男性も死亡というニュース多いですよね?あれの真実はこれです。
平泳ぎやクロールは厳禁
大体の水難事故は服を着たまま水中に落ちます。
私が小学生のときはクロールや平泳ぎで体を浮かせましょうと習いましたがあれは確実に死に近づくための行為です。
たとえ平泳ぎでも体力をかなり消耗します。
溺れた時は自分で陸に近づこうとせずに一秒でも長く助けが来るまで水上にとどまることです。
浮かない場合は体の力が入りすぎていますので難しいと思いますが落ち着いてリラックスしてください。
もっと多く空気を吸い込んで会話するなどという幼稚な行為は厳禁です。
助けを呼ぶのはNG
小学生の時溺れた時は手を上げて自分のいる場所を知らせて大声で助けを呼ぶと教わりませんでしたか?これは間違いです。
この行為は浮いた体を沈めるだけで溺れます。なぜかというと人間の方だは空気を吸っている時に比重が0.98なのです。
なので空気をはいたらその浮いている2%分の浮力がなくなり比重は1.03になり水より重くなります。ということは間違いなく沈みます。浮いて待て!これが正しい対処方法です。
まとめ
水難事故に遭ったときの手順は下記の手順を実施する。
1 溺れたら、背浮きをする
2 救助隊「119番」に通報する
3 身の回りの浮力体を投げる
4 手を上げて大声で助けを呼ばない
5 海や川でアルコールを摂取しない
大事なお子さんの命に関わっているので大事であればアルコールは控えて下さい。
正しい判断と体力低下で覚えれしまい結局助けることができなくて一生後悔することになりますよ。
子供が溺れた場合は命を助けるために、自分が救助に行くのではなく、救助を呼ぶのが生存率をあげる正しい方法であることを覚えておいてください。
いじょうー!皆様が正しい知識をつけて水害にあわないことを祈っています。この知識があったからこそ助かった場合や子供を助けられた場合はぜひご一報下さい。