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SONYの電源が入らないテレビを110円で修理した方法を紹介

普段から近所の方の家電の修理などを依頼されたときは引き受けていますが、今回はSONYの液晶テレビで電源が入らない、映らない、たまにLEDが点滅して一瞬SONYのロゴは出てその後電源が切れるというものです。

LEDが点滅する、一瞬電源が入るという症状の場合は電源基板のメインヒューズは切れていませんが電源基板裏側のチップヒューズが切れていることが多いです。

こちらのSONYのテレビも電源基板のヒューズが切れていただけだったので110円のヒューズ代だけで治りました。

このテレビ42型でBS,CSチューナー付きで当時16万円くらいで購入したみたいです。地上デジタルももちろん対応なので現役品です。

ちなみにメーカーの修理サポートに修理見積もりをした結果は12万円の修理代の見積もりだったみたいです。

電源ケーブルを繋いでメインスイッチをONにするとリレーの動作音はしますが電源は入らないですね。早速分解します。

こちらが電源基板。最初はこの基盤が怪しいのかわからなかったので3枚ある基盤すべてを取り外し、テスターとオシロスコープでチェックしました。

1つ驚いたのはLEDバックライトの電源ラインですが直流で110Vくらいかかっています。予想以上に高電圧でしたがこれで正常ななようです。

こちらは映像基盤です。SONYのテレビですが映像基盤はSHARP製のものを使っています。

SHARPの基盤は使われている部品はちゃんとした高品質なものが使われていて好印象を受けた基盤です。

こちらの基盤には異常はありませんでした。

電源基板の高電圧がかかっているコンデンサですが、こちら液漏れが発生していました。

今回は交換部品がないのと容量抜けが少なかったので交換しないでこのままにしました。

電源基板の裏側です。コンデンサ部分のパターンが焼けかけていて液漏れをした跡があります。このコンデンサはLEDバックライト電源の平滑用でした。高電圧がかかります。

ここは直流電圧がかかる部分ですが、おそらく異常電圧がかかったと思われます。

基盤表側にも焦げたような跡があります。C6830部分

今回の故障ポイントは電源基板の裏側のチップヒューズが焼け切れていました。

こちらを取り外してオープンの時の抵抗値を測定。94キロオームだったので正常です。

この部分の抵抗値が2キロオーム以下だった場合はどこか壊れているので部品1つ1つのチェックが必要です。

チップヒューズは持っていなくて自分は足が動かなくて車が運転できないので嫁にお願いして近くのコメリでヒューズを買ってきてもらいました。

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自分のであればジャンパーで直結しますが基盤が燃えて火事にでもなったら大変なのでヒューズを付けます。

ほんと自分で歩けない、車に乗れないと田舎暮らしは不便です。

 

今回修理に使ったヒューズの電流値は250V 0.5A以上(125Vも可)で切れるものです。

基盤にもここのヒューズは0.5Aですよと丁寧に記載がありました。

もしかしてまたヒューズが切れるかもしれないので基盤を取り外さなくても交換できるようにヒューズは表側までリード線で引き出して付けておきました。

リード線をヒューズの両側に直ハンダしましたがこの方法はおすすめしません。ちゃんとヒューズホルダーを合わせて購入してヒューズホルダーのリード線を基盤にハンダするのが正しい修理です。

今回は実費で修理したので直付けしました。

おそらく部品の経年劣化におより電源回路の抵抗値が少し高い感じだったので0.5Aで切れるようなら0.7Aなどの少し大きめのヒューズに交換することで使えると思います。

これで無事に映ることを確認したので修理完了です。

かかった費用は110円だけで、部品代もいただいたりしませんでしたので依頼した方とその旦那さんはめちゃめちゃ喜んでいました。

家電量販店などに持ち込んでも診断だけで3000円〜5000円取られますからね。もちろん診断だけなので治らないで「メーカー修理ですね」と言われて診断料請求されて終わりです。

私はもう先の人生が見えていて余命宣言されているので少しでも世の中のお役に立てればと思っています。体の調子もまったくよくなく調子のいい日だけこのようなことをしています。

 

引き渡した時に聞いた話ですが、このテレビが故障した時には近くで雷が落ちたみたいです。雷サージタップなどは使っていなかったみたいなので異常電圧が電源基板に入ったのだと思います。

※この地域は田舎で高い建物がなく避雷針などもないので普通に電柱や民家に雷が落ちます。

それなら、コンデンサが液漏れパターン焼けしていた理由に納得がいきます。本来ならコンデンサは交換するべきですがこれで問題なく丸1日動いていたのでこれで返却しました。

仮にメーカー修理を依頼した場合は、電源基板と映像基盤、LEDを新品に交換するようです。まあ基盤全交換ということですね。確実ですがその分高いです。

今回のSONYのテレビの故障はSONYタイマーではなかった

一時期SONY製品は保証が切れたタイミングで故障するからSONYタイマーが入っていると騒がれましたが今回の故障状況を見るとSONYタイマーではありませんでした。

まだまだ何年も使えると思います。

ちなみに電球が切れる理由は裏話としてメーカー間でカルテルが結ばれていて一定時間使用するとわざと切れるようになっているからです。

カルテルが結ばれる前の電球は30年使っても切れない電球だったので買い替えをわざと促進させてメーカーの利益が保たれるようになっています。

SENSER線があるSONYのテレビはSENSER線カットだけで治る

このテレビにはSENSER線がないものでしたが、SENSER線があるSONYのテレビもあります。その場合はSENSER線をはさみでカットするだけで普通に映るようになります。

ただし、部品の物理的破損や異常に発熱している部品が無いことを確認してからやらないと基盤や部品が燃えるかもしれないので注意は必要です。

SENSER線は各基盤の正常性をチェックしているラインでどこかに異常があると異常信号が入って電源が入らないまたは電源が入ってもすぐに電源が切れるようになっています。

(最近のテレビはすべての基盤のステータスをチェックしてすべてが正常でないと電源が入らないようになっています。)

SENSER線は電源基板にあるのでSENSERという文字が記載されている部分を探して、その線をカットするだけで正常に使えるようになります。

ちなみにこの方法はSONYのブラビアなどのテレビだけでなく東芝のレグザにも有効な方法です。

 

以上!この内容があなたのお役に経てば幸いです。

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