@Zakkiが元キャリアのエンジニアであるという事と、今はアップルの開発エンジニアなのでちょっと普通の人が知らない裏話をここで紹介したいと思います。キャリアの人もスマホや格安SIMなどに詳しい人もほとんど知らない情報です。
その裏話はKDDI(au)のネットワーク利用制限の話です。ネットワーク利用制限がかかったスマホや携帯電話は一般的には赤ロムって言われていますが、KDDI(au)だけちょっと仕組みが違うのです。希少な情報ですが順を追ってと紹介したいと思います。
ネットワーク利用制限・赤ロムとは
赤ロムやネットワーク利用制限は大手キャリアがその携帯電話やスマホに制限をかけて通信できないようにするものです。赤ロムのスマホやネットワーク利用制限がかかったスマホや携帯電話は一切の通信ができませんし、普通の人は一切の通信ができなくなると思っている方がほとんどです。
このネットワーク利用制限の目的は、盗んだ携帯やネットオークションで購入したスマホ、前所有者の割賦代金の未払いなど、不正に取得された端末や代金未払いの端末にかかっているもので、利用が停止されているものです。この赤ロムやネットワーク利用制限がかかっているスマホや携帯電話を購入してしまった人はWi-Fiで使うかあきらめるしかない大変危険なものなのです。
大手キャリアのネットワーク利用制限・赤ロムは通信ができない
ここで言う、大手キャリアはdocomo、au、ソフトバンクのことです。この3キャリアは残債が残っているスマホや不正に取得された端末や代金未払いの端末にはネットワーク利用制限をかけて通信できないようにする対処方法をとっています。当然、SIMを入れ替えても使えないので電話として使う目的であればゴミ同然です。IMEIと言ってスマホや携帯電話に登録されている製造番号みたいなものと照合してキャリア側の設備で通信を強制的に切断するので当然通話もできません。
この状態でもWi-Fi(無線LAN)はキャリアの通信網を通らないのでデータ通信は問題なくできます。
au(KDDI)のネットワーク利用制限・赤ロムはちょっと特殊
docomoやソフトバンクはネットワーク利用制限がかかって赤ロムとなると、データ通信も電話も一切の通信ができなくなります。しかし、au(KDDI)は少し違います。
au(KDDI)はネットワーク利用制限がかかって赤ロムになってもLTEの通信が制限されますが、音声通話も3G通信も制限されません。当然Wi-Fi(無線LAN)も使えます。そのため、200kbpsなどの遅い通信速度の格安SIMやLTEでなくても3Gでの通信速度などでよければmineoなどの安い格安SIMをさして運用することができます。実際に@Zakkiはネットワーク利用制限がかかったXperia Z Ultra (SOL24)にmineoのAプランの格安SIMをさして月1000円くらいで利用しています。
この状態で公式のネットワーク利用制限のサイトでIMEIを入力して確認するとキャリアのネットワーク利用制限は「×」となっております。
LTE通信はできないので最大で10MbpsしかでないのでHDの動画再生はできませんが動画はOCN モバイル ONEをさしたiPhoneで見ているので全く気になっていません。
まとめ
いかがでしたか?au(KDDI)はネットワーク利用制限がかかって赤ロムになっても音声通話も3G通信も制限されないという事実に驚いた方も多いのではないでしょうか。この事実はau(KDDI)もおおっぴらに公表していない事実です。
この事実を知っているとオークションなどでタダみたいな値段で出ている赤ロムのauのスマホを購入して3Gで運用が出来てしまいますし、mineoのAプランで格安運用も可能となります。ただし、LTEは完全に制限されますのでその点だけ注意してくださいね。悪い話、赤ロムになったauのスマホを「3G通信・通話が問題なくできます」と書いてオークションなどで値段を吊り上げることができますがそのようなことはおすすめしません。
次は、NCKコードgeneratorの話題あたりを書こうと思っています。
格安SIMに関する記事を参考になると思いまとめています。
2016年4月の最新の格安SIMの実際の通信速度のまとめ。
auやdocomoのiPhoneで使える格安mineoはけっこういい感じというまとめ。
格安SIM利用者ナンバー1のOCN モバイル ONEについての詳細まとめ。
DMM mobileに@Zakkiが乗り換えた時に快適になって感動した時の話。
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いじょうー!皆様のアングラな知識を増やすためになりましたら幸いです。