ハイレゾ対応アプリやハイレゾ対応スマホは多く出ていてハイレゾ対応の音楽再生アプリを使うとハイレゾの音楽ファイルを再生できますが実際に耳で聞いている音はハイレゾではないという落とし穴にハマっていることがよくあります。
ハイレゾ音源をハイレゾ対応アプリで聞いているからと言ってもハイレゾ音源を聞いていないということがよくあるのです。
ここではAndroidスマホやiPhoneなどでハイレゾの音源を聞く方法と注意点についてくわしくまとめました。
そもそもハイレゾとは?
ハイレゾの音とはどのような音源のことを言うのでしょうか?
ハイレゾ=CDを超える情報量を持つ音源のことを指します。
たとえばCDは44.1KHz/16bitの音源なので44.1kの半分の22kHzの周波数の音が録音できる音源です。
ハイレゾの音源は192kHz/24bitなどの音源で192kの半分の96kHzまでの周波数の音が録音できる音源です。
人間の耳が実際に聞こえる音と認識でるのは20Hz〜20kHzなので実際はCD以上の高周波数の音が再現できているハイレゾを聞いても差をほとんど感じません。
楽器や声の生々しさや艶などのディティールがきめ細かく聞こえることがあるくらいです。
ハイレゾ音源を聞くのに必要な条件
ハイレゾの音源を聞くためには主に4つの条件をすべて満たしている必要があります。
- ハイレゾの再生に対応しているOS
- ハイレゾの再生に対応しているプレイヤーアプリ
- ハイレゾの再生に対応しているスマホやUSB-DAC
- ハイレゾの再生に対応しているイヤホンやヘッドホン
例えばAndroidでは「AAudio」というオーディオAPIがAndroid8以上のOSで採用されたのでハイレゾに対応しました。Android8以下のOSだとそもそもハイレゾ音源をハイレゾ対応のプレイヤーアプリで再生しても耳にハイレゾ音源は届きません。
たとえば「AAudio」に対応していないアプリだとハイレゾ音源を再生したとしても自動的に48kHz/16bit以下へとダウンサンプリングされるのでハイレゾ音源は耳には届きません。
Androidスマホでは多くのアプリが「AAudio」に対応していないのでハイレゾ音源を聞いていると思っていても実際は48kHz/16bit以下の音を聞いているのでハイレゾ音源を聞いていないことがよくあります。
スマホはハイレゾに対応していない時はハイレゾ対応USB-DACを使う
Android8以下のスマホや、ハイレゾの再生となっていないAndroidスマホの場合はハードウェア自体が対応していないのでハイレゾ音源をハイレゾ対応のプレイヤーアプリで再生しても耳にハイレゾ音源は届きません。
このような場合はハイレゾ対応のヘッドホンアンプを使うことでハイレゾ音源を耳まで届けることができます。
ロジテック ヘッドホンアンプ・DAC LHP-AHR192SV [シルバー]
- 接続インターフェース(アナログ出力):Φ3.5mm ステレオミニジャック
- サンプリングレート(PCM):最大192kHz
- 量子化ビット数(PCM):最大24bit
- 再生周波数帯域(アナログ出力):5Hz-96kHz
iPhoneでハイレゾ音源を聞く方法(耳に届ける)
Lightning-3.5mmヘッドフォンジャックアダプタの出力はヘッドフォン用の信号であり44.1kHzまたは48kHzしか再生できないのでLightning-3.5mmヘッドフォンジャックアダプタを使った場合の音はハイレゾではありません。
iOS12以上であればハイレゾ音源の再生に対応していますがLightning-3.5mmヘッドフォンジャックアダプタでは無理ということです。
Lightning-3.5mmヘッドフォンジャックアダプタを通すとハイレゾ音源を再生したとしてもCD音源の品質まで自動的に落とされてしまいます。
iPhoneでハイレゾ音源を聞くにはハイレゾ対応のUSB-DACを接続することが必須です。
AudiolabのUSB-DACは24bit/192kHzのデジタルハイレゾオーディオ対応が可能なのでハイレゾ音源が耳までちゃんと届きます。
Audiolab ポータブルヘッドホンアンプ DAC搭載 音質向上 ハイレゾ音源対応 スマートフォンポタアンプ(Android、USB-Cポート、銀色)
同様にエレコムのUSB-DACも24bit/192kHzのデジタルハイレゾオーディオ対応が可能なのでハイレゾ音源が耳までちゃんと届きます。
エレコム ハイレゾ DAC for Android microUSB オーディオアダプター ゴールド イヤホン付 EHP-CHR192GD
- 接続インターフェース(アナログ出力):Φ3.5mm ステレオミニジャック
- サンプリングレート(PCM):最大192kHz
- 量子化ビット数(PCM):最大24bit
- 再生周波数帯域(アナログ出力):5Hz-96kHz
イヤホンもハイレゾ対応にすることが必須
最後にハイレゾ音源を耳に届けるのはイヤホンもハイレゾに対応していることが必須です。
ハイレゾに対応していないイヤホンは20Hz〜20kHzまでの再生にしか対応していないのでハイレゾ音源を再生できるプレイアーとUSB-DACを使ってもイヤホンがハイレゾに対応していないとハイレゾ音源は聴けないのです。
JVC カナル型イヤホン N_W WOODシリーズ ハイレゾ対応 ブラウン HA-FW7-T
ハイレゾ対応のイヤホンはAmazonなどで多く販売されているので価格とデザイン、評価などで自分で好きなのを選ぶのがおすすめです。
まとめ:ハイレゾ音源を聞くのには以下の4つの条件を満たすこと
ハイレゾの音源を聞くためには主に4つの条件をすべて満たしている必要があります。
- ハイレゾの再生に対応しているOS
- ハイレゾの再生に対応しているプレイヤーアプリ
- ハイレゾの再生に対応しているスマホやUSB-DAC
- ハイレゾの再生に対応しているイヤホンやヘッドホン
ハイレゾに対応していないAndroidスマホやiPhoneであってもハイレゾ対応プレイヤーを使うとハイレゾファイルは再生できてしまうのが落とし穴です。
実際にハイレゾ音源を耳まで届けるためにちゃんと条件をすべて満たしてあげてくださいね。