何かとニュースや雑誌で取りあえげられる年金問題。実際の国民年金、厚生年金の支給額は以下のとおりです。
「国民年金 単身者55,244円」「国民年金 夫婦110,488円」「厚生年金 単身者145,305円」「厚生年金(夫)+国民年金(妻)221,364円」となっており、
国民年金だけの人は将来とても支給額のみでは生活しておくことができないのが現実です。
単身者の国民年金の支給額
厚生年金に加入したことがない単身者が将来もらえる国民年金の支給額は月に55,244円です。
国民年金は自営業者が加入する保険です。自営業者は厚生年金には加入できません。
たとえば夫が会社勤めで母が専業主婦だったりした場合や、弁当屋や食堂などの自営業だと国民年金のみの加入となります。
国民年金 単身者55,244円
月に55,244円だととても東京、千葉、埼玉、大阪などの家賃の高いエリアでは支給額を家賃が上回っているので生きているのも不可能になります。
自分の土地と住宅を保有していて自動車を保有していない生活であれば月に55,244円でも生活はできそうですが全く余裕はない生活になることが容易に想像できます。
どれだけ家賃が安い物件を探しても月に3万円は最低でもかかるはずなので食費、雑費、交通費に割り振れるお金は月に25000円程度がいっぱいいっぱいとなりかなり厳しいです。
単身者の厚生年金の支給額
厚生年金は会社に努めている人が加入する保険です。
会社勤めにしていた人が厚生年金に加入して満期までフルに保険をかけていた場合にもらえる保険額は月に145,305円です。
厚生年金 単身者145,305円
国民年金だと月に55,244円しか支給されないのと比較すると厚生年金に加入していると生活に余裕を持てることがわかります。
逆に国民年金(自営業)は本当に厳しいことがわかります。
夫婦共働きの国民年金と厚生年金の支給額
では夫婦共働きの時の国民年金と厚生年金の支給額はどうなっているでしょうか。
国民年金は夫と妻の合計で月に110,488円もらえますがこれでも厚生年金の単身者の給付額よりも月に35000程度少ないのが現実です。
国民年金 夫婦110,488円(夫と妻の合計) 厚生年金 夫婦共稼ぎ268,251円~290,610円 厚生年金(夫)+国民年金(妻)221,364円
夫婦共働きの時の厚生年金の支給額は268,251円~290,610円となりかなり余裕があることがわかります。これだけであればデイサービスにも行けますし高齢者住宅に入ることもできます。
最後に夫が会社勤めをしていて厚生年金に加入、妻が専業主婦で国民年人に加入していた場合の給付額は221,364円となっており暮らしていける額になっています。
やはり厚生年金は偉大で将来の生活が不安であれば厚生年金に加入できるサラリーマンが良いということが言えそうです。
夫婦共働きの時の夫が他界した場合の厚生年金は妻に支払いがされる
夫婦共働きで二人共厚生年金に加入していて、夫が先に他界した場合は夫に支払いがされる厚生年金は妻に支払いがされます。
夫に先立たれても厚生年金に加入していれば生きていくことはできることがわかります。
夫が他界した場合の国民年金は妻に支払いがされる
同様に、夫婦共働きで二人共国民に加入していて、夫が先に他界した場合は夫に支払いがされる国民年金は妻に支払いがされます。
夫婦合計の110,488円なので国民年金のみに加入した場合で夫に先立たれても質素な生活をすれば生きていくことができることがわかります。
生活保護の支給額は月に約13万円で国民年金よりも多い
国民年金、厚生年金の他に生活保護も存在します。
なにかと問題になる生活保護はなぜこんなに取り上げられるのかは
「生活保護の支給額が国民年金の支給額を上回っているから」だと思います。
-
国民年金の支給額: 月額55000円
-
生活保護の支給額: 月額130000円
ただし、生活保護の申請をしても生活保護費として別途受給できるわけではなくもらえるのは、生活保護費の最大から年金支給額を差し引いた額となります。
生活保護を受けるとなると、不動産や金融資産などの資産を処分しなければなりませんがそれらを持っていない人であればなんの不自由な生活をしなくても生きていける額が支給されます。
国民年金だけでは将来暮らしていけない現実が待っている
国民年金だけしかかけていなかった人は将来とても国民年金の給付金だけでは生活できないことがすでにわかっています。
簡単に高齢者になって高齢者住宅に入った場合とデイサービスを使った場合の費用もまとめました。
高齢者住宅の費用
- 一般型: 家賃と管理費で約5万円~30万円程度で一般的な賃料
- 介護型: 家賃、管理費、食費として15万円~40万円程度+入居一時金(初期費用)として数十万円~数千万円
サービス付き高齢者向け住宅(一般型) | 有料老人ホーム | 特別養護老人ホーム | |
---|---|---|---|
初期費用 | 0万円~数十万円 | 0~数千万円 | 0円 |
月額費用 | 5万円~30万円 | 15~40万円 | 8~13万円 |
その他費用 | 3万円~10万円 | 3~10万円 | 3~6万円 |
1年間総費用 | 150~500万円 | 220~1200万円 | 130~270万円 |
デイサービスの費用
デイサービスを1回利用する料金は1,000~2,000円程度かります。介護保険が適用される費用と介護保険が適用されない費用の合計で請求されるようになっていますがデイサービスを利用すること自体それなりの費用がかかってきます。
「利用料」は滞在時間と介護度によって次の表のように1回の利用に必要な単位が定められています。自己負担割合は国が定めていて、基本1割負担ですが、所得が多い場合は2割、3割負担になる場合もあります。
●6時間以上7時間未満のご利用の場合
介護度 |
単位数 |
1級地金額 |
2級地金額 |
3級地金額 |
4級地金額 |
5級地金額 |
6級地金額 |
7級地金額 |
その他金額 |
要介護1 |
581 |
¥634 |
¥623 |
¥621 |
¥613 |
¥608 |
¥597 |
¥590 |
¥581 |
要介護2 |
686 |
¥748 |
¥736 |
¥733 |
¥723 |
¥717 |
¥705 |
¥696 |
¥686 |
要介護3 |
792 |
¥864 |
¥849 |
¥846 |
¥835 |
¥828 |
¥814 |
¥803 |
¥792 |
要介護4 |
897 |
¥978 |
¥962 |
¥958 |
¥946 |
¥938 |
¥922 |
¥910 |
¥897 |
要介護5 |
1003 |
¥1,094 |
¥1,076 |
¥1,072 |
¥1,058 |
¥1,049 |
¥1,030 |
¥1,017 |
¥1,003 |
●施設ごとの等級地と食事代 ※食事代は昼食+おやつ代となります。
介護度 |
単位数 |
1級地金額 |
2級地金額 |
3級地金額 |
4級地金額 |
5級地金額 |
6級地金額 |
7級地金額 |
その他金額 |
要支援1 |
1672 |
¥1,823 |
¥1,793 |
¥1,786 |
¥1,763 |
¥1,748 |
¥1,718 |
¥1,696 |
¥1,672 |
要支援2 |
3428 |
¥3,737 |
¥3,675 |
¥3,662 |
¥3,614 |
¥3,583 |
¥3,521 |
¥3,476 |
¥3,428 |
施設名 |
等級地 |
食事代(実費)/日 |
たのしいデイなごやみなみ |
3級地(名古屋市) |
¥550 |
たのしいデイつきぐま |
5級地(福岡市) |
¥600 |
たのしいデイむさしふちゅう |
3級地(府中市) |
¥750 |
たのしいデイりょうごく |
1級地(墨田区) |
¥750 |
たのしいデイうめじま |
1級地(足立区) |
¥750 |
たのしいデイとよさと |
2級地(大阪市) |
¥700 |
たのしい家 はかた |
5級地(福岡市) |
¥600 |
たのしいデイほりきり |
1級地(葛飾区) |
¥750 |
介護施設での食費とおやつなどの食費には保険は適用されない
病院に入院した人だとわかると思いますが、食費と病室費用は保険の対象外です。
デイサービスも同じで昼食やおやつの費用は保険適用外で実費負担となります。
食費は介護保険が適用されずに事業者が自由に値段をつけれますが、優良な施設だと値段はだいたい500円~1,000円程度になっています。自分で昼食やおやつの持ち込みはできません。
年金だけで生活できない人はどのように生活をしているのか
年金だけで生活できない人というのは少なからずいます。
なにを隠そう私も将来もらえる年金は国民年金の月に3万円程度の金額であることが計算してわかっています。
年金だけで生活できない人は「子供に養ってもらう」「生活保護を受給する」「自殺する」の3つが現実的な選択肢となってきます。
私の場合は、生活保護の受給をしてまで生きたいと思わたので自分のお金がなくなり生活ができなくなったら自殺するのを選択すると思います。
住宅は田舎の無料物件を譲渡してもらい子供は作らない
これは個人的な意見になりますが最終的に@Zakkiが考えた将来生きていける方法は、
まず住居の問題は今は田舎の限界集落などは無料で物件を提供してくれる地域があるのでその物件を譲渡してもらいます。
生活はかなり不便になりますが住居費や住宅ローンという高額な借金を抱えなくてよくなります。
また、子供がいると将来面倒を見てもらえるメリットがありますが高額な教育費がかかります。そんな余裕はどこにもないため子供は作りません。
半身付随になってしまった自分が最近よく思うのはやはり人生において大事なのは五体満足の健康な体ではないかと最近そう思いながらよく泣いています。
生きているだけでいいことなんてなにもありません。お金はかかるしガンの進行で体はどんどん自由に動かなくなっています。日本でも安楽死が認められサービスが提供されれば@Zakkiは利用したいと思っています。
以上!この記事の内容があなたのお役に経てば幸いです。