自分は大腸がんを患った時に
最初は標準療法であるフォルフォックス治療をおこなったのですが
効果が出ているのがわからない状態で副作用として
動機息切れ、手足のしびれ、脱毛、吐き気や嘔吐に
苦しみ全身の湿疹がでて痒みがとまらなくなり
さらに延滞感も出て１日中なにもできない廃人のような
状態になりました。
副作用が強くもう無理という状況になったので
これ以上はもうやめますと宣言して
このままだと半年は無理ですよと言われましたが
治療ストップしています。
その後はフォルフォックス治療を
行ったけど効果が出なかった人が受けられる
キイトルーダ (別名ペムブロリズマブ)に治療を変更したのですが
まずポートというものを体に埋め込んでうちはじめました。
当初は健康保険の適用前の薬で
お金がなく本来打たないといけない間隔で
打つことができなかったのですが
なんとか最低限の回数で打ってきたわけですが
フォルフォックス治療と比べて副作用が軽く
とても助かった経験があります。
実際にフォルフォックス治療をしていた時の病院では
提案されなかったので病院を変更していたりします。
数回に及ぶ投与でフォルフォックスでは全く効果がなかったがんが
開始当初に比べてがんのサイズ、数が縮小してきて
一時的には聞いたのでキイトルーダは効果があったということは言えます。
そのあと他の臓器に転移したので根治はできなかったのですが
体温を上げたり絶食をしたりして免疫を上げるように努力してみたり
いろいろしていますがすでに余命宣告もされていたので
なんだから誰のはなし？という間隔で先生の話を聞いていました。
体力もなくなりふらふらな状態でもうだめだと思ったことは
何十回もあり遺書を書き、遺影を取り、生前整理もしました。
もしフォルフォックス治療やキイトルーダやオプジーボ
を受けたら治る見込みがある、あと何年か生きられる
可能性が高いと言われた時に治療を受けたいけど
お金がない場合はどうしたらいいのか。
実際に自分はがん保険にも加入しておらず
治療費の蓄えもなかった状態でしたから
お金がないので治療ないと先生に素直に伝えて
すべてを受け入れる。それでいいと思います。
高額療養費制度があるじゃないかと
思われると思いますが減額された上限額が
払えなく健康保険も分割払いしているような状況だったので
もうこのあたりが潮時だなということで緩和ケアに切り替えてもらい
医療用麻薬で残りの時間を家族とすごく選択をとりました。
人はいつか死にます。
それが早いか遅いかだけです。
ただ生きている間にお世話になった人に
感謝を伝えれたらそれで十分だと思います。
両親が生きていれば丈夫な体に生んであげられなくて
ごめんねと何度も謝られると思いますが
できるだけ長く一緒の時間を作ってあげるのが
親孝行ではないかと思っています。
