駐日英国大使ステートメント:川内原子力発電所1号機再稼働に関して
英国政府は、この度、九州電力株式会社が原子力規制委員会と鹿児島県の承認を得て、川内原子力発電所1号機の再稼働を決断されたことを歓迎いたします。
気候変動は私たちが直面する最も深刻な地球規模課題の1つです。安全で安定したエネルギーの供給と温暖化ガスの排出量削減を両立させるためには原子 力を含むエネルギー技術の促進が不可欠となっており、全ての業界において低炭素経済への移行を進めていく必要があります。実際、日英両国が出席した先の G7エルマウ・サミットにおいても、今世紀中の世界経済の脱炭素化が合意されました。英国政府は、この目標を達成するために原子力の活用が必要不可欠だと いう立場を取っており、株式会社日立製作所や株式会社東芝などのご協力により、現在英国国内に16ギガワット級の原子力発電所の新設計画を進めているとこ ろです。その意味でも日本政府が取り組む再生可能エネルギーの促進やベースロードエネルギー電源としての原子力の利用をサポートしています。これらの取り組みは、日本政府の長期温暖化ガス排出削減目標である「2050年80%削減」を達成する一助となることでしょう。
私たちは福島第一原子力発電所事故が日本の皆様に与えた困難や悲しみには心を寄せており、日本に限らず、世界の原子力業界が安全確保を最優先すべき だと考えております。英国政府は、引き続き日本との原子力分野における二国間協力にコミットし、日本の規制機関とそれぞれの立地の住民の皆様に承認された 原子力発電所の今後の再稼動を見守っていきたいと思っております。
発表公開サイト: https://www.gov.uk/government/world-location-news/japans-nuclear-restarts-message-from-british-ambassador
川内原発の状態
8月11日午前10時半、川内原発の中央制御室の担当者が、遠隔操作で原子炉内の核分裂反応を抑える制御棒を引き抜く作業を開始。九電によると午後11時現在、トラブルはなく既に臨界に達している。14日に発電と送電を始め20日頃に出力100%の運転に移行するとのこと。原発ゼロ状態は2年続いていたのですが今回でその更新はストップです。